イッチン染付講座 2011

気が付けば9月も半ば。。。

もうすぐ祖師谷陶房恒例の生徒作品展(陶房パーティーも!)が開催されるということもあり、今週も教室は釉掛けなどで賑わっております。
さてさてそんな中、ご好評頂いている講習会もいよいよ折り返し地点を通過し、これから張り切って後半戦に突入いたします!

今回は土曜日担当講師、上田先生による
『イッチン染付講座 2011』の様子をご紹介。
 
このイッチン染付とは、上田先生オリジナルの絵付け技法です。
イッチン描きは、素焼き用化粧土に約2%ほどの科学糊(CMC)を混ぜたものを先の細いスポイト(単にイッチンともいう)で絞り出して、素地に線を描くことをいいます。更に、そこに染付を施しますが、染付に用いる呉須はあらかじめ三段階の濃さに溶いておき、その濃淡で絵柄に奥行きを出していきます。

では初めに、今回の素地、カップ&ソーサーに図案を写すところから。
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カーボン紙を使用し、上から赤のボールペンでなぞった所が分かるように…
この時は、きっちり写すというよりは、全体に当たりをつけるような感じで十分のようです。

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写し終えたら、早速イッチン描きに入ります。


まずは先生のレクチャーから。
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CMC入りの泥しょうなので比較的粘りがありますが、やはり上田先生はいとも簡単に線描きを。。。
先生曰く、スポイトを握り、押す所も重要のようです。(因みに先生のスポイトには印が付いていましたよ!)
イッチン描きはどうしても、スポイトを動かして線を引こうとしてしまいがちなのですが、この技法のコツは…

「素地自体を描きやすい方向に回し、スポイトは線を描く方向に寝かす。」 …などなど。

講習会では、普段の授業でなかなか聞くことの出来ない作陶のコツやポイントを、じっくりと教わることが出来ます!皆さんも気になる講習会に是非参加して、ドンドン質問をしてみてはいかがでしょうっ!

イッチン描きができたら、次は染付に移ります。
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ここで使う呉須は、お茶の葉を煮出した溶液を混ぜて濃さを調節しています。
その溶液にはタンニンという成分が多く含まれていて、これは筆の伸びや素地への定着を良くする効果があるそうです。
先程の線描きの中に濃(だみ)を施すのですが、ここでイッチン描きの盛り上がりを利用して、素地を傾け水分をうまく溜めることで濃淡を出す…などなど。。ここでもしっかり染付技法のポイントを聞くことが出来ました!

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染付技法は、出来上がりを見るまで濃淡がどのように出るのか実際想像しにくい、難しい技法なんですね。
やはり、なんでもそうなんですが、数を熟してこそ見えてくるんだなぁ…と。。 私、しみじみ。。

そしてそして!!こちらが生徒さんの完成作品です!
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すごく淡くて、やさしい色合いに出た作品に仕上がりました。
同じ技法を教わっても、やはり皆さんそれぞれに個性が出ていて素敵な作品ばかりでした!



先日行われた、招待講師 室伏英治先生(花仙陶房) をお招きしての『練り込み講座』の様子も、作品が出来上がり次第アップしますので、こちらもお楽しみに!

この講座は凄かったですよぉ!!今までやってきた陶芸の感覚を、いったん離れましてといいましょうか。。 新たな土との向き合い方を教えて頂いた講座だったように思います。

先生!また是非来年も来ていただけたら…! お待ちしております!



...furukawa


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by tohboh | 2011-09-15 19:04 | 祖師谷陶房:講習会

東京都世田谷区祖師谷にある陶芸教室のスタッフによるブログです。教室では絵付け電動ロクロ、磁器も扱っています。一日体験もやっています。


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