特別講座 「薪窯体験2012」

 6月1日~4日、薪窯焼成のために沼津のあしたか窯に行ってきました。
 三日三晩の窯焚きに、祖師谷陶房からは5名の生徒さんが参加されました。

a0172734_15422812.jpgまずは約5つの陶芸教室から集結した作品の仕分けからスタートです。今回焚く薪窯には、穴窯、登窯、備前の3種類の部屋があります。それぞれの部屋がスムーズに作業できるように、窯詰め順にテーブルへ並べておきます。なかなかシステマチックですね。

a0172734_133446.jpg窯詰めして欲しい場所が墨汁で書かれた作品もありました。

a0172734_15115181.jpg窯の中を掃除したら、次は道具土で「目立て」をつくります。
薪窯では自然灰が釉薬になるため、熔着しないようにすべての作品の底に目立てをしなければなりません。
ある者はひたすら窯土の団子を丸め、ある者はその団子をひたすら作品の底にノリで貼る。とても地道な作業が続きます。
団子づくりでは、お喋りをしながら、町内会の行事のおばちゃん気分を満喫しました。

a0172734_1601324.jpg並行して、先生方による丁寧かつ地道な窯詰め作業も始まりました。
狭くて蒸し暑い窯の中は、数分で汗だくになるほどです。
教室の電気窯の窯詰めと違うのは、ほどよい隙間をあけて並べること。火の通り道を計算して詰めなければなりません。すべての作品を詰め終わったら、レンガを組んで戸締めをします。


a0172734_16234640.jpg一本のマッチ棒の火からひろがった炎はパチパチと音を立て、少しづつ燃えひろがっていきました。4チーム、4時間交代制で薪をくべる当番の始まりです。この後、夜を徹して薪がガンガン投げ入れられてゆきます。
窯から離れていてもかなり暑いです。長靴のなかの靴下は汗でぐちょぐちょでした。

a0172734_16343932.jpg温度が下がらないよう窯のフタは薪を入れるときだけ開けます。
フタを開ける人、薪を渡す人、薪を投げ入れる人。
3人がリズムを合わせて作業します。薪を投げ入れるときは、眉毛が焦げるほど。目だし帽とサングラスの装備でもひるむほどの猛火が襲います。
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そして・・・。
3日目の夜、ゼーゲルコーンや色味で中野状態を確認したら、最後に「引き出しの作品」を取り出します。

最後に戸締めをし、熱くて長い3日間が終了しました。

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窯詰めの日から一週あいた6月9日。
いざ、窯出し。
沼津へと向かいました。

a0172734_17122152.jpg軍手をしないとヤケドするほどの熱が、まだ窯には残っていました。
レンガでふさいだ入り口をあけると。
なんと、神々しい。
見事な自然釉がかかった作品たちが現れました。
こちらは穴窯です。

a0172734_17171125.jpgこちらは登窯。

a0172734_17221145.jpg炎の痕がいい景色をつくってくれていますね。

a0172734_17234877.jpgちなみに赤いシールが付いているのは、穴窯の一段目、最前列の作品です。


穴窯体験2012。
薪の炎と自然灰の釉にすべてをゆだねる窯焚き。
素晴らしい陶芸体験となりました。

研修生・太田
 




陶芸教室 祖師谷陶房

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by tohboh | 2012-07-02 15:46 | 祖師谷陶房:講習会

東京都世田谷区祖師谷にある陶芸教室のスタッフによるブログです。教室では絵付け電動ロクロ、磁器も扱っています。一日体験もやっています。


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