ゼーゲルコーンからオルトンコーンに
2015年 04月 12日
講師の野田です。
祖師谷陶房では、「本格的な焼き物づくり」ができるように指導を心がけていますが、成形や装飾だけでなく、焼成についてもプロの作家と同様の方法で行っています。
常時行っている本焼きは「酸化焼成・還元焼成・炭化焼成」の3種類で、これらを大型の電気炉2基で週に1〜2回焚いています。
窯は3段制御の特注品で、温度ではなく「カロリー(熱量)」をコントロールしながら焚き上げています。なぜカロリーを基準にしているのかというと、焼成による釉薬や素地の変化は、単に温度だけでは正確に判断出来ないからです。
これまで、窯のカロリーを判断する材料に日本製の「ゼーゲルコーン」を使っていました。三角錐のコーンがカロリーによって熔倒(ようとう)する様子を見ながら焚き上げます。
しかし、このゼーゲルコーンが数年前にかなり値上がりし、数年分ストックしてあったものも、もうじき底をつくということで、この度、比較的安価なアメリカ製の「オルトンコーン」に切り替えることにしました。
「ゼーゲルコーン」と「オルトンコーン」は基準が異なるので、しばらくは両方を窯に入れてオルトンコーンの適正な熔倒基準を探らなければなりません。
今現在の結果では、「ゼーゲルコーンの9番を60度熔倒」と同様に焚くには、「オルトンコーンの9番が完倒直前、10番が70度熔倒」にしなければならないようです。
個人的にも、慣れ親しんだゼーゲルコーンをオルトンコーンへ変えるということは、陶芸を始めて約25年間の中でも、なかなか大きな出来事なのでした。
同じ窯の同じ場所での焼成結果。左がゼーゲルコーンの9番、60度熔倒。真ん中がオルトンコーンの10番、70度熔倒。右がオルトンコーンの9番、完倒直前。
陶芸教室・祖師谷陶房
祖師谷陶房では、「本格的な焼き物づくり」ができるように指導を心がけていますが、成形や装飾だけでなく、焼成についてもプロの作家と同様の方法で行っています。
常時行っている本焼きは「酸化焼成・還元焼成・炭化焼成」の3種類で、これらを大型の電気炉2基で週に1〜2回焚いています。
窯は3段制御の特注品で、温度ではなく「カロリー(熱量)」をコントロールしながら焚き上げています。なぜカロリーを基準にしているのかというと、焼成による釉薬や素地の変化は、単に温度だけでは正確に判断出来ないからです。
これまで、窯のカロリーを判断する材料に日本製の「ゼーゲルコーン」を使っていました。三角錐のコーンがカロリーによって熔倒(ようとう)する様子を見ながら焚き上げます。
しかし、このゼーゲルコーンが数年前にかなり値上がりし、数年分ストックしてあったものも、もうじき底をつくということで、この度、比較的安価なアメリカ製の「オルトンコーン」に切り替えることにしました。
「ゼーゲルコーン」と「オルトンコーン」は基準が異なるので、しばらくは両方を窯に入れてオルトンコーンの適正な熔倒基準を探らなければなりません。
今現在の結果では、「ゼーゲルコーンの9番を60度熔倒」と同様に焚くには、「オルトンコーンの9番が完倒直前、10番が70度熔倒」にしなければならないようです。
個人的にも、慣れ親しんだゼーゲルコーンをオルトンコーンへ変えるということは、陶芸を始めて約25年間の中でも、なかなか大きな出来事なのでした。
同じ窯の同じ場所での焼成結果。左がゼーゲルコーンの9番、60度熔倒。真ん中がオルトンコーンの10番、70度熔倒。右がオルトンコーンの9番、完倒直前。
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by tohboh
| 2015-04-12 16:07
| 祖師谷陶房:日々のこと