マヨリカ焼き 絵付け講座
2015年 10月 12日
こんにちは、研修生のセリです。
絵の具で色をのせ始めてからのみなさんの集中力はすさまじく、
近頃すっかり秋めいてまいりまして、朝晩は「さむっ!」と感じることもしばしば。。。
教室は16日から始まる生徒さんの作品展にむけての窯焚きも佳境で、慌ただしい日々が続いております。
そんな中、先月行われた「マヨリカ焼き 絵付け講座」の作品も無事焼き上がりましたので
当日の模様も合わせてリポートしたいと思います!
今回は教室外からゲスト講師にお越しいただきました。
マヨリカ焼きの本場であるイタリア、ファエンツァで陶芸を学ばれていたご経験を持つ
若林和恵先生です。
イタリアの地理、陶器に関する歴史などをまずはお話いただき、
受講者のみなさんも興味深々です。
和恵先生の作品や、マヨリカ焼きの伝統的な図案もたくさん見せてくださって
みなさんのイメージがどんどん膨らんできたところで、実際の作業スタートです!
まずは素焼きのお皿にヤスリをかけてから、マヨリカ焼きのベースとなる真っ白な「錫釉」を刷毛で塗っていきます。
この「錫釉」の上に後ほど絵付けをしていくので、大胆かつ丁寧に塗っていきます。
真っ白なベースの上に絵付けすることで、色彩が映えるんですね〜。
今回は2枚のお皿に絵付けをしました。
1枚目はマヨリカ焼きの伝統的な図案の中から好きなものを選んでいただき、
2枚目は完全にフリーテーマでみなさんそれぞれ自由に絵を描いていただきました。
釉薬を刷毛で塗った後の工程は、
①トレーシングペーパーに図案を描き写す
②描き写した図案の線上に、針を使って数mm間隔で穴を開けていく
③お皿の上にトレーシングペーパーを置き、木炭をはたいて図案を転写していく
④転写された図案に絵の具で色をのせていく
絵付けの醍醐味である絵の具を使う工程までが、意外と地味で大変!
でもこの地味な作業が重要なのです。
図案を写しーの。
木炭をぽんぽんしーの。
やっと絵の具が使える!
絵の具で色をのせ始めてからのみなさんの集中力はすさまじく、
もくもくと、もくもくと、、もくもくと、、、、
熱く静かな時間が流れます。
2枚目のフリーテーマになると、個性爆発。
和恵先生もその都度アドバイスをしてくださいます。
そして、絵付けし終わった作品たちがこちら!
午前中からはじまり、お昼休憩をはさんで夕方まで1日がかりの講習会でしたが
みなさん「あっというまだった〜」と声をそろえて充実のお顔!
同じ図案、同じ絵の具を使っていても、それぞれのカラーが出ていますね。
普段、教室の窯は1230℃で作品を焼成しているのですが、
マヨリカ焼きはその特徴である鮮やかな色彩を出すために、
ぐっと低めの温度、1050℃で焼きます。
じゃん!
焼けました〜!
モチーフが色鮮やかに焼き上がりましたね♪
日本の器とはまた違ったマヨリカ焼きの魅力がよくでています。
普段から絵付けや色化粧などいろいろ挑戦されている生徒さんにも
新鮮で楽しい!とおっしゃっていただけました。
今回、本場イタリアの話もまじえて楽しい講習会をしてくださった若林和恵先生が
今週末まで目白で個展をされています。
ぜひみなさん足を運んでみてください!
by tohboh
| 2015-10-12 17:02
| 祖師谷陶房:講習会